オフィス移転の様々な場面で遭遇する『〇〇〇って何?』の疑問や『専門用語』『独特な言い回し』などオフィス移転に関わる用語を解説しています。

賃貸借契約に関する用語

違約金

違約金とは、当事者の一方が債務を履行しない場合には、その債務を履行しない当事者が他方の当事者に対して、一定額の金銭を支払わなければならないと定められた金銭のこと。賃貸借契約における違約金として定められる代表的な内容に、フリーレント契約時に…

宅地建物取引主任者

宅地建物取引主任者とは、宅地建物取引業法に基づき制定された国家資格であり、不動産取引の専門家のことである。宅地建物取引業者は、宅地建物の売買、交換または賃貸借の契約が成立するまでの間に、取引の相手方に対し、一定の重要事項について、宅地建物…

抵当権

抵当権とは、債務者又は第三者が占有を移転しないで債務の担保に供した不動産について、他の債権者に先だって自己の債権の弁済を受けることができる抵当権者の権利のこと(民法第369条)。抵当権は、担保物件の1つである。つまり、賃貸借契約において、…

連帯保証人

連帯保証人とは、主たる債務者と連帯して債務を負うとする特約を付した保証人のこと。連帯保証人には、催告の抗弁権(民法第452条)と検索の抗弁権(民法第453条)の権利がなく(民法第454条)、事実上債務者と全く同じ義務を負うこととなる。 賃貸…

登記簿謄本(登記事項証明書)

登記簿謄本とは、登記簿にきさいされている事項の照明として発行される証明書のこと。現在、登記事務がコンピュータ化されている登記所により発行される証明書は、登記事項証明書となっている。しかし、昔から馴染みのある呼び名で呼ばれていることが多い。…

普通借家契約

普通借家契約とは、正当事由制度により借家権を保護する借家関係であり、正当事由制度により更新拒絶・解約申入れを制限する従来型の借家関係のこと。これに対し、平成11年の借地借家法の改正により創設された正当事由制度の適用がなく、期間の満了によっ…

定期借家契約(定借)

定期借家契約とは、平成11年の借地借家法の改正により創設された正当事由制度の適用がなく、期間の満了によって確定的に終了する借家契約のこと。従来の正当事由制度により借家権を保護する借家契約を普通借家契約と呼ぶ。日本の借家契約には、従来の一般…

償却(敷引き)

償却(敷引き)とは、賃貸借契約の締結時に預託した敷金や保証金の中から解約時に返還されないことが確定されている金銭のこと。関東では、償却と呼ばれ、関西では、敷引きと呼ばれる。意味合い的には、礼金と同じ性質のものである。もっともらしく、償却と…

礼金

礼金とは、賃貸借契約の締結の際に賃借人(借主)が賃貸人(貸主)に対して支払う一回払いの金銭のことである。原則として返還されるべき敷金や保証金などとは異なり、返還されないものである。 賃貸借とは、賃貸人(貸主)が賃借人(借主)に賃貸目的物を引…

賃貸人(貸主)と賃借人(借主)

賃貸人(貸主)と賃借人(借主)とは、賃貸事務所の建物賃貸借契約における当事者のこと。 民法601条(賃貸借)には、当事者の一方(賃貸人)がある物の使用及び収益を相手方(賃借人)にさせることを約し、相手方がこれに対してその賃料を支払うことを約…

敷金(保証金)

敷金(保証金)とは、賃貸事務所の賃貸借契約の際に、賃料その他賃貸借契約上の債務を担保する目的で賃借人(借主)が賃貸人(貸主)に対して預託する金銭のこと。敷金(保証金)を称して預託金と呼ぶこともある。 敷金(保証金)は、預かり金であるため、消…

強行規定

強行規定とは、規定のうちで、それに反する当事者間の合意(特約等)の如何を問わずに適用される規定のこと。反対に、当事者間の契約などによって変更することが認められている規定を任意規定という。強行規定に反する契約など(特約など)の合意は法律行為…

借地借家法

借家関係に限らず、賃貸借関係一般について、民法601条以下に規定されているが、民法の規定だけでは、建物の賃借人(借主)の保護に欠けることがあるために、そこに修正を加える特別法が借地借家法である。 借地借家法は、建物の所有を目的とする地上権及…

賃貸借契約

賃貸借契約とは、民法第601条(賃貸借)に『賃貸借は、当事者の一方がある物の使用及び収益を相手方にさせることを約し、相手方がこれに対してその賃料を支払うことを約することによって、その効力を生ずる』と規定されている。この賃貸借をするための契…

グロス契約(グロス面積)

グロス契約とは、賃貸借契約における契約面積(賃貸借面積)がトイレや給湯室、廊下、エレベータホールなどオフィススペースとして使用出来ない部分の面積をオフィススペースに加えた面積から算出されている契約のこと。 ネット面積にトイレや給湯室、廊下、…

ネット契約(ネット面積)

ネット契約とは、賃貸借契約における契約面積(賃貸借面積)がオフィス専用部分の面積から算出されている契約のこと。 オフィス専用部分とは、トイレや給湯室、廊下、エレベータホールなどオフィスとして使用出来ない部分を除いた実際にオフィススペースとな…

壁芯計算(壁芯面積)

壁芯計算とは、壁の中心線を基準に面積を計算する方法。建築設計図面が壁芯基準であることから賃貸借室の面積算出も壁芯計算にて算出されている。一般的に賃貸借契約における契約面積は、壁芯計算による壁芯面積である。 そのため、実際に壁の内側を計測した…

契約面積(賃貸借面積)

契約面積とは、賃貸借契約において、契約対象となる賃貸借室の面積のこと。賃貸借面積と言われることもある。契約面積は、一般的に壁芯計算により算出されているため、実寸の内法面積とは一致しません。実寸面積を計測すると契約面積より狭くなります。 また…

賃貸借室

賃貸借室とは、賃貸借契約における契約を締結する対象の貸室のこと。契約により借りる部屋のこと。賃貸借室の表記としては、〇階もしくは△階△△△号室などと表記される。 賃貸借契約書では、賃貸借契約要項や条文内(賃貸借室の表示)に記載されている。