オフィス移転の様々な場面で遭遇する『〇〇〇って何?』の疑問や『専門用語』『独特な言い回し』などオフィス移転に関わる用語を解説しています。

EPS(エレクトリックパイプスペース)

EPS(エレクトリックパイプスペース)とは、(Electric Pipe Space)の頭文字の略称。電気配線とその配線を通す配管を収納しているスペースのこと。

貸事務所の募集資料の図面上には、EPSと表記される。

違約金

違約金とは、当事者の一方が債務を履行しない場合には、その債務を履行しない当事者が他方の当事者に対して、一定額の金銭を支払わなければならないと定められた金銭のこと。賃貸借契約における違約金として定められる代表的な内容に、フリーレント契約時に特約として定められる契約期間内に解約した場合に、フリーレント期間に相当する賃料を違約金として定めるケースがある。

対向式(島型)レイアウト

対向式(島型)レイアウトとは、オフィスレイアウトにおけるデスク配置の方法の1つの形のこと。日本のオフィスでは、最もオーソドックスな方式である。対向式(島型)レイアウトは、向かい合わせに並べられているため、コミュニケーション機能が高くなる一方、個人の集中がしずらい面を合わせ持つ方式である。デスク間にデスクトップパーティションを設置し、個人の領域を明確にすることで、集中しやすくする場合もある。スペース的には、他の配置方式と比較し、省スペースである。グループとしてのまとまりを重視する場合に採用される配置方式である。

 

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対向式(島型)レイアウト

IDF(中間配線盤)

IDFとは、MDF(主配線盤)より分岐された配線を各階や各室内にて受ける中間配線盤のこと。IDF(中間配線盤)が室内にある場合は、電話工事や光回線工事の際に他フロアの室内に立ち入りが必要な場合があるので、注意が必要です。

システム天井

システム天井とは、天井の仕上板と天井に設置される設備機器を一体に組み立てる天井のこと。一般的な従来型の天井は、下地にボードを貼り、設備機器は後から切り込みセットする方式であるのに対して、システム天井は、天井面のランナーや枠にボードや設備機器をはめ込みセットする方式である。機能性や適応性が高いことが特徴としてあげられる。最近では、更に進化したシステム天井として、グリット天井が大型ビルなどで採用されている。

グリット天井

グリット天井とは、従来のシステム天井より設備機器の移設が容易で様々なレイアウトにフレキシブルかつリーズナブルに対応可能な天井のこと。特徴としては、パーテーション設置や設備機器の移動が自由に出来ることが挙げられる。部材がシンプルな構造となっているため施工が容易で、工期の短縮、コストの削減、産業廃棄物の軽減が可能である。

 

高層ビル

高層ビルとは、高さを基準とした高層建物としてのビルの区分のこと。高層ビルに関する統一的な基準は存在しないが、各種参考となる建築物に関する定義がある。

 

1.都市計画法施行令

6階建て以上で高さ30m未満の建物を高層建築物とされる。

2.消防法

高さ31mを超える建築物が高層建築物とされる。

3.建築基準法(※高層建築物に関する定義はない)

高さ60mを境にして建築物の構造耐力について基準が異なる。

4.その他

高さ100m以上の建築物を超高層ビルとされる。

 

地方公共団体では、条例等により高層の定義を決めていることもある。

 

セントラル空調

セントラル空調とは、ビル全体又はフロア単位による空調ON/OFFや温度調節を行う空調方式のこと。中央方式とも呼ばれる。セントラル空調は、あらかじめ運転時間が決められている。概ね8時から18時前後の設定が多い。時間外で空調を動かしたい場合は、時間外空調費等を負担することで対応が可能な場合が多い。個別空調と違い個別に空調ON/OFFや温度調節ができないため残業等で夜遅くまでオフィスを使用する企業にとっては使い勝手が悪いということも考えられる。

宅地建物取引主任者

宅地建物取引主任者とは、宅地建物取引業法に基づき制定された国家資格であり、不動産取引の専門家のことである。宅地建物取引業者は、宅地建物の売買、交換または賃貸借の契約が成立するまでの間に、取引の相手方に対し、一定の重要事項について、宅地建物取引主任者による重要事項説明書の交付と説明をなす義務があり、宅建取引主任者の職務として、重要事項の説明、重要事項説明書への記名・押印、契約内容記載書への記名・押印がある。また、宅地建物取引業者は、宅地建物取引業法第15条により、取引主任者の設置が義務付けられている。事務所には業務に従事する者5人に1人の割合と決まっている。