オフィス移転の様々な場面で遭遇する『〇〇〇って何?』の疑問や『専門用語』『独特な言い回し』などオフィス移転に関わる用語を解説しています。

フリーアドレス

フリーアドレスとは、アドレス(個人席)が決められていなくて、自由に席を選択できるオフィスの運用方式のこと。大型テーブルを利用するオープン形式とローパーティションで仕切られたブース形式がある。

フリーアドレス導入のメリットとしては、『スペースの有効活用』『コミュニケーションの活性化』『リフレッシュ効果』『セキュリティ対策』などが挙げられる。また、フリーアドレスオフィスでは、組織や人事異動により、レイアウト変更をする必要がなく、運用コストを削減できる方式とも言える。

ゾーニング

ゾーニングとは、オフィスの施設配置を行う際に空間機能(ワークスペース、コミュニケーションスペース、アメニティスペース、ストレージスペースなど)別に内部領域を分配すること。複数フロアを配分する場合は、パーチカルゾーニング(スタッキング)、フロア内の配分する場合は、フロアゾーニング(ブロッキング)と呼ばれる。

基準階(基準階面積)

基準階とは、多層の建物で、最も多く繰り返される代表的な平面を持つ階のこと。基準階の面積が基準階面積と呼ばれる。オフィスビルの場合は、中層階の面積が基準階面積であることが多い。なぜならば、1階にはエントランスなどがあり、2階には吹き抜けがあったり、上層階は、セットバックをしていたりと建築上の規制があることがあることが要因です。

 

(例)6階建の建物

1階 20坪

2階 30坪

3階 40坪

4階 40坪

5階 40坪

6階 35坪

この建物の基準階は3・4・5階となり、基準階面積は40坪ということになる。

 

 

ファシリティマネジメント(FM)

ファシリティマネジメント(FM)とは、企業、団体等が組織活動のために施設とその環境を総合的に企画、管理、活用する経営活動と定義されている。(総解説ファシリティマネジメント)

ファシリティマネジメント(FM)の考え方は、人々の働く『場』を経営資源として捉え、活性化し、いかに経営に貢献させるかを基本としている。ファシリティとは、施設とその環境であり、人々が関与する『場』のことであり、人が働き、利用する内部環境や外部環境も含まれる。

人を中心とした仕事の場をワークプレイスと称するようになり、ワークプレイスは、働く人たち(People)が生産性を発揮できる仕事の仕方(Process)にふさわしい仕事の場(Place)のことである。ファシリティマネジメント(FM)は、この3つの『P』を総合的に調整し、組織の経営目的を達成するためのベストプラクティスを求める考え方である。

ユニバーサルデザイン

ユニバーサルデザインとは、バリアフリーが障害のある人に対する障害を取り除くという考え方に対して、最初からすべての人(障害者や高齢者、怪我人や妊婦など)に使いやすく計画する考え方である。機能性が良いだけでなく、見た目の美しさや親しみやすさが伴っていることが不可欠である。外国語による案内板の設置などもユニバーサルデザインの一例です。

バリアフリー

バリアフリーとは、多様な人々(高齢者や障害者の方など)が施設の環境が原因となって施設を利用できない障害を取り除いて、環境を整備すること。主に、段差のない出入口や通路、手摺の取付、車椅子利用者のための通路幅やトイレの設置、エスカレータ、エレベータの設置などの対応が行われている。

RC造

RC造とは、(Reinforced Concrete)の略語。鉄筋コンクリート造のこと。RC(鉄筋コンクリート造)は、引張りに弱いコンクリートを補強するために鉄筋を配したコンクリートである。このRC(鉄筋コンクリート造)を用いた建築構造をRC造(鉄筋コンクリート造)という。

SRC造

SRC造とは、(Steel Reinforced Concrete)の略語。鉄骨鉄筋コンクリート造のこと。SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)は、柱や梁等の骨組を鉄骨で組み、その周りに鉄筋を配筋してコンクリートを打ち込むことで、鉄筋コンクリート造(RC造)と鉄骨造(S造)の長所を兼ね備える構造である。鉄筋コンクリート造に比べて耐震性等に優れる構造である。

PM(プロパティマネジメント)

PM(プロパティマネジメント)とは、(Property Management)の略称である。不動産の所有者あるいはアセット・マネジメント(AM)会社(資産管理代行業者)から受託して行う管理業務のことである。具体的な業務としては、建物の物理的な維持・管理業務、テナントの誘致、交渉、賃貸借業務の代行、賃料・共益費などの請求・回収、トラブル時の対応などがあげられる。